
はじめに:妊娠初期はとても大切な時期🍼
妊娠初期(妊娠0〜12週)は、赤ちゃんの脳や神経系が急速に発達する時期。このタイミングで必要な栄養がしっかり摂れているかどうかが、その後の発育に大きく影響すると言われています。
その中でも特に重要なのが「葉酸」という栄養素です。
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葉酸ってどんな栄養素?
葉酸(ビタミンB9)は、水溶性ビタミンのひとつで、細胞の分裂やDNAの合成に深く関わっています。つまり、新しい命を育む過程で必要不可欠な栄養。
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妊娠初期に葉酸が必要な理由👩🏻🦰
✔ 神経管閉鎖障害のリスクを減らす
妊娠初期👶、特に妊娠4週〜6週ごろには赤ちゃんの脳や脊髄の基となる「神経管」が形成されます。この時期に葉酸が不足すると、「神経管閉鎖障害(無脳症・二分脊椎など)」のリスクが高まるとされています。
✔ 胎盤の形成や細胞の成長にも🧬
葉酸は胎盤を正常に作るためにも必要です。さらに、細胞分裂を促進するため、赤ちゃんだけでなくママの体のサポートにも役立ちます。
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妊活中から葉酸を摂ったほうがいい理由
妊娠が分かる頃(4〜5週)には、神経管の形成がほとんど終わっていることも。そのため「妊娠したかも」と思ってからでは間に合わないこともあります。
妊娠を望む1ヶ月以上前から葉酸を摂ることが推奨されています(厚生労働省も推奨)。
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推奨摂取量とおすすめの摂取方法
• 通常の成人女性:240μg/日
• 妊活中・妊娠初期の女性:400μg/日(+通常量)
✔ 食事から摂れる葉酸(例)
• ほうれん草
• ブロッコリー
• アスパラガス
• 枝豆
• レバー など
ただし、加熱調理で壊れやすいため、食事+サプリでの補給がおすすめです。
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サプリで摂るときの注意点
• 過剰摂取に注意(上限1000μg/日)
• ビタミンB12や鉄も一緒に摂れるタイプだと◎
• 合成葉酸と天然葉酸の違いもチェック
項目 | 合成葉酸(モノグルタミン酸型) | 天然葉酸(ポリグルタミン酸型) |
主な供給源 | サプリ・強化食品 | 野菜・果物・豆類など |
吸収率 | 高い(約85〜100%) | 低め(約50%) |
厚生労働省の推奨 | 推奨されている | 補助的に摂ることを推奨 |
安定性 | 安定していて劣化しにくい | 加熱や調理で壊れやすい |
過剰摂取のリスク | あり(上限1000μg) | ほぼなし |
✅ どう使い分けるべき?
• 妊活中・妊娠初期の人は、合成葉酸(モノグルタミン酸型)400μg/日の摂取が推奨されています(※食事からの葉酸に加えて)。
• 普段の食生活では天然葉酸を意識的に摂ることが大事!
• 葉酸豊富な食材:ほうれん草、枝豆、アボカド、ブロッコリー、レバーなど
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✅ 注意点
• 合成葉酸は吸収率が高いため、摂りすぎに注意。サプリメントを選ぶときは1日量が400μg前後になっているかをチェック!
• ビタミンB12が不足していると葉酸の効果が十分に得られないこともあるので、マルチビタミンタイプもおすすめ。
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✔ 結論
🔸 合成葉酸=効率よく必要量を摂るために有効(妊活〜妊娠初期に特に重要)
🔸 天然葉酸=普段の食事から意識的に摂ることで相乗効果
どちらか一方ではなく、バランスよく取り入れることが理想的です!
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まとめ:妊娠を望むなら、今から葉酸を意識しよう
👩🏻🦰葉酸は妊娠が分かってから摂るより、「妊娠前から」摂ることがとても大事な栄養素です。
妊活中の人も、今すぐ始められることのひとつとして、「葉酸の摂取」を意識してみましょう。